準備も終わって、いよいよブルベを走りだすであります!
…武者震イ…プルプル…
本当に200㎞も走れるのかしら?
それはわからぬ。が、まずペダルを踏んで、最初にクランクをひと回ししようぞ!
1 最初はパレードラン
緊張のまま走り出すそなたに守ってほしいことがある
それは最初の10㎞ほどはわざとゆっくり走るということです。
スタート直後は混雑していますし、緊張のあまり冷静さを欠いている場合が多いです。事故や立ちゴケでつまらないケガをしないように、パレードラン(レース前の顔見せ走行)とでも思って、のんびり行きましょう。
とりあえず最初に見えたコンビニでトイレしておくのもいいですね。
信号とかで詰まってしまうと、10人以上の集団になってしまう場合もあります。迷惑になったり、一般人に威圧感を与えてしまうので、そのようなときは車間をあけて、小グループになるように調整してください。
2 グロス平均速度15㎞/h
ブルベの制限時間とは休憩時間や信号停止時間もふくめた、すべての平均速度(グロス平均速度)が15㎞/hで走れれば間に合うようにできている。走ってみると意外と時間にゆとりがあるし、意外と時間にゆとりがない
なに言ってるの?ボケたの?
(ニヤニヤ)ブルベはマネジメントの遊びだからの
マネジメントといっても、身体、スタミナ、カロリー補給のマネジメントといろいろありますが、時間のマネジメント(時間管理)が一番重要です。
与えられている時間はみんな一緒なので、〇時間は走行にあてて、残った時間のうち、食事に〇時間、観光に〇時間、トイレに〇分、パンク修理に〇分と割り振りの見通しができたら完走はたやすいでしょう。実際はそんな見通し難しいですが…。
PC(Point de Controleチェックポイントのようなもの。よくコンビニがあてられる)には制限時間が決められています。たとえば【9:35~14:09】ですと14:09が制限時間のリミットになります。ここのPCになっているコンビニで13:09にレシートをもらえば(ブルベではしばしばレシートで時間の証明をする)「1時間の貯金ができた」と表現します。
そして時間のマネジメントが上手になると、かなり疲労が溜まっているし、貯金も2時間貯まっているから1時間くらい大休止していこうかな。と作戦も立てられるようになるわけです。
3 暑さ対策
熱中症は命にかかわるので、くれぐれも無理のないようにお願いであります!
…コマメナ水分補給…塩…氷…水筒…日焼ケ止メクリーム…リップ…瞬冷タオル…アームカバー…スポーツドリンク…クエン酸…
まずは日焼けするだけでも体にダメージが蓄積されるので、できるだけ日焼けしないのが大事であるな
私がしている真夏のレイヤリングは、mont-bellジオラインクールメッシュなどのインナーシャツ、半袖ジャージ、夏用のアームカバー、七分のレーパン、頭にはおたふく手袋のヘッドキャップです。
日焼け止めを何度も塗りなおしするのが面倒なので、できるだけ肌が露出しないようにしています。
リップを忘れがちなので、わすれるたびに唇がガサガサになっています。
…ソンナガサガサ唇ジャ…チューノ時…嫌ワレチャウゾ…
熱中症対策はとりあえず水分をとって、塩分をとって、体を冷やして、休憩をするのが鉄則です。塩飴とかもいいのですが、フリスクみたいな容器に入った塩をよくなめています。
『赤穂あらなみ塩 汗をかいたら塩分補給12g』
サーモスのステンレスボトルもずっと氷が融けないので水をかぶるときに便利です。
(いままでストロータイプしかなかったサーモスに、口をつけて飲むタイプの自転車用真空断熱ボトルが新登場!)
『サーモス 真空断熱 FJF-580 580ml』
綺麗な用水路とか小川に直接ダイブして、物理的に体を冷やすのも緊急時には大アリでしょう。人目がないところ限定ですが…
頭痛がしたり、めまいがしたり、体温がずっと高いときはDNF(Did Not Finish 途中棄権)をおそれないで長めの休憩をとりましょう。
また気温が非常に高くなったときはEdgeをはじめとするリチウムイオン電池が充電をうけつけなくなる場合があります。覚えておくと無用な混乱におそわれないと思います。
4 コバンザメとは?
疲れたなー、なんだか足が回らない。この道でいいんだっけ?アッ!ブルベの参加者にひさしぶりに会ったぞ。ちょっと後ろにつかせてもらおう。…その気持ちすごくわかるであります!
知り合いではなかったが走力のあう人とパック走行になって、その後日あちこちのブルベで再会し、交友を深める。ブルベの楽しみのなかでも大きなウェイトを占める部分ですし、大人になるとなかなか仕事がからまない友達も作れなくなるので、たいへんありがたい部分でもあります。
特にブルベは風雨や斜度など共通の困難にたちむかう場合が多いので、参加者同士奇妙な連帯感でむすばれているような気がします。
ブルベは参加者同士の助け合いを奨励しているので、お互いローテーションで走行するとか、熟練ランドヌールが初心者ランドヌールを牽いてあげるとかはよくあることです。問題は無言でべったり後ろにつかれる『コバンザメ』という走行です。
意見のわかれるところではあるが、「僕は気にしない」「やめてもらいたい」「気になったら全力でちぎる」「フロントライトがまぶしいんだよ!」「あいさつくらいしてよ」などなどの意見を目にしたことがあるので、信号停車中に挨拶とか雑談とか感謝とかの言葉はあったほうがいいかもな。ちなみに儂は「頼られるとちょっと嬉しい」じゃ
あたしみたいな美少女を牽くという名誉をあたえているのよ!
「すごい速いんですね!つらかったので助かっちゃいました!」なら恋に落ちちゃうかもしれぬな。ランドヌールちょろい
…何事モ…コミュニケーション…シダイ…
「いっしょに行きませんか?」だと嬉しいし、「ギリギリなので後ろにつかせてください」なら「まかしとけ!」となりやすいような気がするです!
5 PCはオアシス?
不思議と走っている最中はだれもいなくて、ずっと一人で走っていてちょっと寂しいのに、PCのコンビニに着いたら今までどこにいたの?ってくらいワラワラいるのはちょっと不思議です。
しかし、人が集まる場所だからこそマナーが大事ともいえる
入り口近くに座り込んでいては他のお客さんが入りにくい。
駐車場で大の字で寝ていたら「この人大丈夫?」と心配をかける。
大人数でギャーギャー笑いあっていると、ちょっと怖いから他のコンビニへ行こう。となる。
いい大人なので、人目のあるところでは節度をもってもらいたいであります!
ブルベ中は妙なハイテンションにつつまれているしな。自戒せねば
…デモ…PCガ見エタトキノ…安心感ハ…異常…
つらい時ほど心と体を暫時休ませて、トイレの個室で進むかDNFか思索の海じゃ
コンビニの営業時間短縮はブルベに対する影響が大きいわね…
6 観光とグルメ
寄り道とミスコースはブルベの華よ!グルメツアーやダムカード集めや観光やご当地スイーツをまわるためにブルベをしているのよ!
もともとランドヌール、ランドヌーズという言葉もランドネ(小旅行)から来てるしの
…孫ニ…オジイチャンハ…コンナトコロマデ自転車デ…イッタンダヨト…自慢シロ…
レースではもちろんできませんし、エイドステーションが設けられてあるサイクルイベントでもなかなか自由にはしづらいところであります!
制限時間ギリギリにゴールした者は一番ブルベを楽しんだ者ということじゃよ
まとめ
レースは最後の一滴まで絞り出すような走り方。ブルベはできるだけ疲れないようにする走り方。考え方は真逆じゃな
200~300㎞ならサイクリングの範囲内ですが、400㎞以上になると仮眠やオーバーナイトが絡んでくるので、別のノウハウがいりそうであります!
それはさておき、あたしはソフトクリームを堪能する旅に出るわ
基本的に自転車で走るのは楽しい!200㎞も10時間も自転車で走るのはもっと楽しい!ということじゃな。やってみよう!はじめてのブルベ!
…To Be Continued…