さて、ブルベに持っていくべきものとは何かな?
寒くない格好であります!
…食料ト…オ金…
迷子にならない道具かしら?
…成長したのう…
1 装備の取捨選択
この画像はこの間の200㎞ブルベで忘れ物をしないためのリストじゃ。もちろんこれを全部持っていくと重たくてたいへんなので、こっから取捨選択するわけだが…
…ワケダガ…?
苦手なのじゃよ、装備品を絞り込むのが。どうも見切りをつけて取捨選択するのには経験が必要であるとともに、性格も少々関係してくるのかもしれんな
ならばどうするであります!
どうもこうも、持てる範囲内であったら持っていってよかろう。200㎞ならば少しくらい重たくてもなんとかなるじゃろ。しかし『軽さは正義!』はやっぱり正しい。何にでも対応できるように重装備で参加したのはよいが、その重量のせいで疲労とトラブルを呼び込んだら元も子もないしな
未開の蛮地へいくわけでもないんだから、だいたいのことはお金で解決するといいのよ!
いや、お金で解決できないものもある…
筆者はブルベにヘルメットを忘れていったことがあります。出発前の車検ではスタッフの方が必需品のチェックをするのですが(ヘルメット、反射ベスト、ベル、前照灯、後方灯、参加同意書など)車検の時間ではどこの店も開いていないので即詰みです。
自動車で移動すると往々にして忘れ物をしがちなので、各自装備品リストを作成し、指さし確認するのをおすすめします。
…100均は宝の宝庫…
100均の化粧用スポンジをグローブに忍ばせると痺れ対策にいい!あっという間にランドヌールたちにひろがったこの方法は、発明された北の大地のランドヌーズに敬意を表して『チコリンパフ』とよばれています。
その他にもバインダーがキューシートホルダーの材料になったり、化粧用クリーム入れにシャモアクリームを入れたり、小袋にネジや薬を小分けにしたり、筆箱をトップチューブバックにしたり、先輩方は常に創意工夫を重ねてきました。おそらく既成のサイクルグッズではブルベを想定していなかったので自分の欲しいアイテムは自分で何とかする必要があったのでしょう。
しかしながら、レックマウントさん
(https://www.rec-mounts.com/)や、
ゆるふわーくすさん
(https://yuugai.booth.pm/)のようなブルベむきの「痒いところに手が届く」商品を取り扱っているところもありますので、のぞいてみてください。
装備の取捨選択まとめ
忘れ物をしないように装備品リストを作り確認を十二分にする。
なんでもかんでも持っていかず、荷物はできるだけコンパクトにまとめる。
創意工夫をし、日常生活品からブルベ向きのアイテムを見つけたら歴史に名を残すかも。
失敗をおそれないのもブルベ。人の真似ももちろんいいが、自分の考えで装備品を選んで経験値を積もう。
2 寒くない格好とは?
自転車は常に風をうけながら走る乗り物なので、雨で体が濡れるとまたたく間に気化熱で体温が奪われる。夜、雨、ダウンヒル。この三拍子がそろえば低体温症にて下手したら命の危険にさらされるやもしれん
戦に赴くにあたり、死など恐れてはいないであります!
戦などではなく、たかだか自転車遊びなので落ち着きなさい。基本的にDNS(不出走。Did Not Start)は恥ではない。雨の日は自転車に乗らないのが無難じゃが、乗りたいときにはいろいろノウハウがあるので安全に留意して参加するように
高価な雨具はやっぱり性能が違う。雨ブルベではやたらとmont-bellのサイクルレインジャケットを見かけるのもさもありなん
それでは、雨でないときの寒さ対策は?
プロはダウンヒルの際、ジャージの下に新聞紙をしのばせるとマンガで見たおぼえがあります!
それも有効。エマージェンシーブランケットを体にまいたり、厚手のタオルを体にまいたり、ビニール袋を靴下のうえにはいたり、ピンチの時の対処法は覚えておきたいものじゃな
…レイヤリング…レイヤリング…ヤホーヤホー…
もちろん昼夜の寒暖差がはげしい、春先や秋口のブルベではレイヤリング(重ね着)に気を使って、常に適切な体温調整ができると100点じゃぞ
mont-bellのジオライン薄手長袖などは寒い時から暖かい時までオールマイティーに使えるのでたいへん重宝します。
…寒イ時ハ…メシヲ食エ…
寒くない格好とは?まとめ
インナーウェア、ジャージ、ウィンドブレーカー、アームカバー、レインウェアなどレイヤリングを上手に使って『快適な恰好』で走ろう。
雨具(レインウェア、レインパンツ、シューズカバー、テムレス)は大事。雨の日の低体温症を防ごう。
想定外の寒さの時はバスタオルやエマージェンシーブランケットを体にまいたり足にまいたり、ホッカイロをつま先に貼ろう。
冬ブルベにはバーミッツなどのハンドルカバーが便利です。
3 食料とお金
そなたらはロングライドでやせるとでも思っているのか?
『ブルベを走り終わると体重が増えている。逆に減っているときは脱水をうたがいなさい』ランドヌール地方に古くから伝わる言い伝え
ブルベにおいて低体温症とともに特に注意が必要なのは、ハンガーノック(極度の低血糖)と交通事故です。
美味しいものをお腹いっぱい食べたいからブルベしているのよ!ブルベ中くらいダイエットのことは忘れていいのよ!
私はサイコンに消費カロリーを表示させているのですが、4000kcalやら6000kcalというのを見ると思わず「ウソでしょ!」とツッコミたくなります。まあ正確ではないのでしょうが、ブルベにおいて一番大事なのはもしかしたら走力ではなく、胃腸力なのかもしれません。
…ブルベアルアル言イタイ…ブルベアルアル言イタイ…次ノコンビニデ…補給シヨウト思ッテイテモ…何㎞走ッテモ、現レナイ…
ハンガーノック対策にも時間短縮にもなるのだが、フロントバックやフードポーチに補給食をつめといて、信号停車中とかにモグモグするといいぞ
たとえお金で解決できないものがあっても、お金は最強なのよ!
コンビニでは時間短縮のため電子マネーをおすすめしますが、ピンチを切り抜けるにはある程度の現金も必要です。
自走不可能なメカトラブルや体の不調でタクシーをよんだりとか、旅館に急遽宿泊したりとか、新しい防寒着やタイヤやホイール(!)を購入したりできるからです。
あと紙幣は丈夫なので、サイドカットしたタイヤにあてがい、タイヤブート代わりにゴニュゴニュ
カードが使えないところはあっても、人の住んでいるところならだいたい現金が使えるであります!
…未開ノ地ナド…モハヤTwitterノ中ニシカ…残サレテイナイノダ…
食料とお金まとめ
補給食やおやつはとり出しやすいところに入れていて、常にモグモグしよう。
オーバーカロリーになってもいいからいっぱい食べよう。果物食べるのも酵素がいいらしいぞ。
お金は防水財布に。私はブルベカードと電子マネーカードを防水パックに入れて、そこにレシートを入れるようにしています。
だいたいのピンチは金の力で解決する。
4 迷子にならないための道具とは?
ブルベ界で信頼と実績があるのがetrex30xをはじめとするGPSサイコン
安心をお金で買うのね!
その他にも前回説明したキューシート(コマ図)だけで走る人もいるし、地図やコンパス、スマホを併用する人ももちろんいる
創意工夫でなんとかなるのもブルベの魅力であります!
まあ、準備不足で道がわからなくなって、初対面のひとに挨拶もしないでコバンザメのようにずっとついていくことのないようにな
GPSサイコンはたまにワナをしかけてきます。
うちのEdge820jはトンネル内で現在地ロストしてその後復帰できなかったり(アップデートで改善された模様)、国道県道でもない細い路地を『滑走路』とよんだり(Edge内のログデータを整理したらなおった)、ログデータを消去させようと『保存』と嘘ついたり、いろいろとツンデレ機能が搭載されていました。
くれぐれも一つのGPSサイコンにたよることのないように、冗長性は持ちたいものです。
ブルベも営業も業務も製造も補修も農業も段取り八分じゃ
事前準備としてルートラボでコースをトレースして、交差点とかではGoogle map ストリートビューで雰囲気をつかんでおく。これをしておくだけでミスコースはかなり避けられます。
なかには一回コースをトレースするとGPSもキューシート(コマ図)もいらないという剛の者もいます。
いずれにせよ、何回もサイコンやキューシートを見なくてすみますし、走りに集中できるので、確実に事故や落車の確率は下がるでしょう。
迷子にならないための道具とは?まとめ
お金に余裕があるのならGPSサイコンをゲットしよう。
でもGPSサイコンを信用しないように。
キューシートも人間が作ったものだし、計測機器は人によって違うのだから、ズレてあたりまえ。区間毎に走行距離をリセットしよう(前回参照)。
コバンザメをこころよく思わない人ももちろんいるよ。
ミスコースはブルベの華。
5 あとがき
あれこれ考えて準備するのは、遠足みたいで楽しいわね!
うむ、しかし安全無事に帰宅するまでが遠足じゃ
おやつ食べ食べ、楽しいサイクリング(200㎞over)をするであります!
…To Be Continued…